Lexar NM790はどの容量・どの出品を選ぶべきか スペックと型番の違いを整理する

PC周辺・ネットワーク

PS5拡張ストレージや自作PCの増設先として人気のLexar NM790は、同じ型番でも出品店舗ごとに表記や付属品が微妙に違うため、まず「どの出品も中身は同じNM790(ヒートシンク付き)」と分かれば選びやすくなる。

容量は1TB・2TB・4TB・8TBがあり、速度性能はほぼ横並びなので、多くの人は容量とTBW(総書き込み耐性)だけ見て2TBを選べば失敗しない。

価格・評価の目安(2026-09-08時点・楽天市場調べ)

商品 実売価格 レビュー数 平均評価
Lexar NM790 ヒートシンク付き SSD 32,200円 3件 ★★★★☆ 4.33
SSD Lexar NM790 1TB 33,100円 16件 ★★★★ 4.75
Lexar ヒートシンク付 NVMe M.2 35,800円 1件 ★★★★☆ 4.00
Lexar SSD 2TB グラフェン放熱シート 53,000円 3件 ★★★★★ 5.00

※価格・評価は変動します。最新はリンク先でご確認ください。

ぽっちろぐの判断

評価軸 判定 ひとこと
速度性能 ★★★★☆ 公称値にほぼ近い実測傾向。容量差はほぼなく1TBでも見劣りしない
PS5適合性 ★★★★★ ヒートシンク一体型でPS5拡張条件を満たし、追加購入不要
耐久性(TBW) ★★★☆☆ 2TB以上なら余裕あり。書き込み頻度が高い用途では1TBは非推奨
大容量連続コピー耐性 ★★☆☆☆ DRAMレス構造で数百GB超の連続転送はランダム性能低下の指摘あり
コスパ(容量あたり) ★★★★☆ 2TBが価格・速度・耐久のバランスで相対的に有利な位置づけ

結論:PS5拡張や自作PC用途で「容量に迷ったら2TB」を選べば失敗しにくい。動画編集で数TB級の連続書き込みを常用する人は、この製品より前にDRAM搭載上位機種を検討したほうがよい。

※スペック・公開レビューの傾向・用途適合度からの編集判断です(編集部での実機テストではありません)。

Lexar NM790とは何か

NM790はPCIe Gen4×4接続のNVMe SSDで、コントローラーにMaxioTech製MAP1602A、フラッシュにYMTC製232層3D TLC NANDを採用している。DRAMキャッシュを持たないDRAMレス構造だが、ホストメモリバッファ(HMB)技術と独自のSLCキャッシュ制御で速度を稼ぐタイプの設計だ。今回比較する出品はすべて「ヒートシンク付き」モデルで、グラフェン素材の放熱シートが一体化されており、PS5に別途ヒートシンクを買い足さずそのまま装着できる点が無印モデルとの違いになる。

容量別スペック比較

出品によって型番の末尾表記(容量・仕様コード)が異なるため、まずは容量ごとのスペックを整理しておく。

画像 容量 シーケンシャル読込/書込 TBW(総書き込み耐性) フォームファクタ・保証
NM790 1TB 1TB 読込最大7,400MB/s・書込最大6,500MB/s 約1,000TB M.2 2280・5年保証
NM790 2TB 2TB 読込最大7,400MB/s・書込最大6,500MB/s 約1,500TB M.2 2280・5年保証
NM790 4TB 4TB 読込最大7,400MB/s・書込最大6,500MB/s 約3,000TB M.2 2280・5年保証
NM790 8TB 8TB M.2 2280・5年保証

※速度・TBWはメーカー公式サイトおよび大手専門メディアの実測値をもとに記載。8TBモデルは公開情報が少なく速度・TBWとも「—」表記とした。

読込・書込速度は容量が変わってもほぼ同一で、差が出るのはTBW(寿命の目安)だけというのがこのシリーズの特徴だ。1TBだけ耐久性が控えめなので、書き込み頻度が高い用途(動画編集の一時ドライブなど)で1TBを選ぶと数年での消耗が早まる可能性がある。

レビューから見える実力と弱点

※ この項目は専門メディアのレビューと購入者の口コミをもとに構成しています。

大手専門メディアの実測では、2TB版で読込約7,100MB/s・書込約6,670MB/sという結果が出ており、あるレビューでは「読み込み速度が約7100 MB/sで、書き込み速度は約6670 MB/sを記録。読み込み速度が公称値より300 MB/sほど低いものの、おおむねメーカー公称値に近い性能が出ています」と評価されている。公称値ぴったりではないが、体感差が出るほどの乖離ではない水準だ。海外メディアのレビューでも1TB・2TB・4TBはいずれも同等の速度性能を発揮するとされており、容量による速度差を気にする必要はほぼない。

購入者の声では、価格に対する性能の高さと、SLCキャッシュを使い切った後も極端に速度が落ちにくい点を評価する傾向が複数見られる。一方で、ヒートシンクなしで運用すると発熱が大きくサーマルスロットリング(速度低下)が起きやすいという指摘が複数のレビューで共通して挙がっている。今回比較した出品はいずれもヒートシンク一体型なので、この弱点自体は緩和されているが、ノートPCの薄型スロットなど元々ヒートシンクを収める余地が少ない環境では、それでも高負荷時に温度が上がりやすい点は変わらない。加えて、DRAMレス構造の影響で、数百GB単位のファイルを連続コピーするような使い方では途中からランダム性能が落ちるという指摘もある。ゲームのロードや通常のファイル操作では体感しにくいが、大量の動画素材をまとめて転送するような使い方をする人は、この点だけ頭に入れておくとよい。

出品ごとの違いを整理する

見比べると、出品名にある「正規代理店」「国内正規品」「受賞」といった表記の違いに惑わされがちだが、型番の末尾を見ればどの容量・仕様かはっきり判別できる。たとえば「LNM790X001T-RN9NG」は末尾の「X001T」が1TB、「LNM790X002T-RNNNG」は「X002T」が2TBを示すコードで、末尾の英字部分(RNNNGかRN9NGか)はヒートシンクの仕様差を示すことがある。つまり販売ページの謳い文句が違っても、型番が一致していれば中身は基本的に同一製品と考えてよい。

差が出るとすれば、販売店ごとの付属品(取り付けガイドの有無など)や、レビュー投稿特典のような販促面だけで、SSD本体の性能・保証条件(5年またはTBW到達のいずれか早い方)は型番が同じなら共通だ。逆に言えば、同じ2TBでも型番が微妙に違う出品を見つけたら、そこは仕様差の可能性があるので容量表記だけでなく型番全体を照合しておくと安心できる。

こんな使い方なら何TBを選ぶべきか

PS5の拡張ストレージとして大型タイトルを数本入れ替えながら使うなら、2TBで十分なケースが多い。PS5用の拡張ストレージはヒートシンク一体型が前提条件になっており、NM790のヒートシンク付きモデルはこの条件を満たしている。

自作PCでOS・アプリ・ゲームライブラリを一枚にまとめたい場合も、速度は容量間で差がないため1TBか2TBのどちらかで足りることが多い。予算を抑えたいなら1TBで、複数の大型タイトルを並行してインストールしておきたいなら2TBが妥当なラインだ。

動画編集などで数百GB〜数TB単位の素材を扱う人は4TB以上が候補になるが、前述のとおりDRAMレス構造は大容量連続コピーでランダム性能が落ちる傾向があるため、編集作業中の書き出し・読み込みを頻繁に繰り返す用途では、DRAM搭載の上位機種の方が安定するケースもある。NM790を大容量用途で選ぶなら、素材の一時保管・アーカイブ用途など連続書き込みの負荷がそこまで高くない使い方に向いている。

結局どれを選べばいい?

多くの人は2TBが基準になる。速度は1TB・4TBと変わらず、TBWも一般的な使用年数なら十分な耐久があり、容量あたりの価格効率も良いためだ。8TBは価格差が2TBの倍以上になることが多く、動画編集で大容量素材を常時保管する、あるいはゲームライブラリを一切整理したくないといった明確な理由がなければ、2TBを選んで足りなくなったら増設する方が無駄がない。1TBは予算を最優先したいサブ機やOS専用ドライブとしての位置づけで検討するとよい。

よくある質問

Q. 同じ「NM790」でも型番の末尾表記が違う出品があるのはなぜ?
末尾の数字部分(X001T・X002Tなど)は容量を示すコードで、その後の英字部分はヒートシンクの仕様バリエーションを示すことがある。購入時は容量表記だけでなく型番全体を確認しておくと、想定と違う仕様を買ってしまう心配がない。

Q. ヒートシンクなしのNM790と何が違う?
無印モデルはヒートシンクを搭載しておらず、PS5に取り付ける場合は別途ヒートシンクの用意が必要になる。今回比較したヒートシンク付きモデルはグラフェン放熱シートが一体化されており、PS5にそのまま装着できる点が明確な違いだ。

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